日常、宝探し隊員!

カズオ イシグロ

  • 2011年05月26日
 
先日、生物学者 福岡伸一さんによる
小説家のカズオ イシグロさんにインタビュー番組が
テレビでやっていたので途中から偶然観ました。

カズオ イシグロさんの小説は人間の奥にある感情を
繊細に表現することで定評があるそうです。
私は彼の小説を一度も読んだことがないのですが、
原作が映画化されたものだと「日の名残り」や
現在上映中の「私をはなさないで」の原作者
といえばピンとくる人も多いのではないでしょうか。

カズオ イシグロさんは両親ともに日本人。
5歳まで日本で暮らし、それ以後は英国で育ったそうです。
日本語はほとんどしゃべれないとのこと。
ただ、5歳までの日本での記憶や
自分のアイデンティティーとって
日本から大きな影響を受けていると語っていました。



福岡氏が、カズオ イシグロの小説の中でキーとなるのは
記憶、それと 人間が大人になることについて、
ではないかと思うのですがいかがですか?という問いかけに対して
特に後者の「人間が大人になることについて」に対するイシグロさんの回答が
私にはとにかく強烈に響いてきました。

人間が大人になるということについて
一般的には、成長や進化、あるいは成熟ということばで語られます。
ほとんどの人は、「人間が成長する=成熟または進歩」という図式を
事実のように信じていると思います。
実は思い込みかもしれないのに。

カズオ イシグロ氏によると
大人になるということは「自分を赦す」
ということなのではないか、というのです。

人間は若い頃、希望に満ち溢れ、
なんでもできるように信じているが
年を重ねると人間関係だったり、人間の内面だったりの
その複雑性に向き合うことによって
人生が自分の思い通りにならないことを知ります。
自分が至らないということを認識し、
そんな自分でもどうにかして生きようとする、
そこで、自分に対して赦すということを覚えていく・・・
それが大人になるということだと唱えていました。

大人になるって、
”精神的な成長”だったり
"立派になること" だったり
”人に対して寛容になること”だったり・・・
そう昔から聞いていたけれど
はっきりいって、よくわからなかったです。
”精神的なセイチョウ”っていったい?!

でも、自分をこんな人間だけど、それでもいいんじゃないかな?と
ヘンな開き直りではなく、自分を赦すことって、とてもとても大切だし
そうじゃないとたぶん生きていけないと思うんです。
自分を赦せなくなったら、どんどん人生辛くなるばかりだもの。

成長することは自分を赦すことだという話、
私には、すごくしっくりきました。

一昨日、文庫本で「私をはなさないで」を買ってきたので
少しずつ読もうと思います。

読みたい本が山積みで、どれもチョイチョイつまみ読みしていて
これはもったいない読み方だなーと思うのですが。
やっぱり映画や小説は、どーっぷり浸らないと!

展覧会へ

  • 2011年05月07日
先日、吉祥寺に行く機会があり
Anne Vasko + 福田利之 展」を覗いてきました。

展示されていた作品数は少なかったのですが
色や質感、やっぱり直接みないとわからないものですね。
どこかユーモラスだったり、寂しげだったり・・・
お二人の色使いが特に印象的で、素敵だったなぁ。

場所は、おしゃれなパン屋さん Dans dix ans の上です。
展示期間もあと少し。
ご興味のある方は是非!
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