日常、宝探し隊員!

数字マジック☆


この間、面白い記事を見つけました。
http://courrier.jp/news/archives/88522/

1940年代の米空軍で事故が多発し
調査の結果、その原因はコックピットにあるということで
作り直すために改めてパイロットの身体10箇所の
測定をして最新のデータを集めることに。

4063人の10箇所の平均値を割り出したところ、
10項目すべてが平均内の者は1人もおらず、
さらに3項目だけに
絞っても該当する者は
3.5%しかいなかったそうです。
平均的なパイロットは、統計上の存在に過ぎず
平均的パイロットに適応するように設計されたコクピットは
すべてのパイロットにとって使いにくいコクピットだったということで
結局、パイロットが個々に調整可能な、ある程度バッファーを想定した
コックピットに変更して改善されたそう。

ビジネスでは、何かとスウジ、スウジと言われマス。
お金を稼ぐ必要があるので数字は大切なことのひとつ。
でも数字的に完璧であっても、完璧ではないよ、と私は言いたい。

まず、その数字を割り出しているのが人間だからということもあるし
それ以外にも根拠はあって、例えば私が関わっている飲食という業界。
パン屋さんでいえば、レシピ通りの分量と作業時間を
100%完璧に守っても同じものが作れると思ったら、
全然そうではないということなのです。

パンというのは材料がとてもシンプルで
例えば、小麦粉、塩、水、酵母だけでパンを作るとする。
ただこねたり、丸めたりして発酵させてオーブンに放り込めばよいのではなくて
天候や気温で水の温度で種の量や発酵具合を調整したりします。
また、小麦粉も袋ごとに状態が違うそうで一袋あけるたびにテストをするとのこと。
そんな背景のあるシロモノをプロとド素人が同じように作れるかな、と。

また、例えばレストランのサービスという仕事に関しては
益々数値化できない領域で、それはサービスをするのも、
されるのも人間だからであります。
サービスってそもそも何?という話にもなるけれど
ただお料理や飲み物を運ぶだけではなくて
例えば、そーっとしておいて欲しいわというお客様もいれば
いろいろ相談したいなというお客様もいる。
誰にも同じことをすればいいわけではないからこそ
1のことが10にできたり1000にできたりもします。
でも、数字であれば 1+1は絶対に2です。

どう見せるかを異常なまでに意識した、ビジュアル過剰重視な現代の傾向と同じく
あたかも事実はイコール数字みたいな、数値過剰信仰の企業の意識背景。
そして、ものすごいスピードでウソかホントかわからない膨大な情報が流れていく。
どれも表層的な今の世の中の傾倒が伺えて、本当にいただけないわー。

ヒトやモノゴトをそれなりに”みる”には、
その道のプロに聞くのか、はたまた自分で調べるのか、
可能な限りの人にヒヤリングするのか、、、
どんな方法であっても、ある程度時間がかかるよね。

時間をかけるということ自体が、
本当の贅沢になってしまっているのかもしれん。
じゃぁ、私は何に時間をかけているんだろうねって
ぼんやり考えちゃう。
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