日常、宝探し隊員!

ココロのカタチ

去年の年末、NHKで『坂の上の雲』
というドラマが放映されていました。
ちなみに、このドラマは
3年に渡って年末に放映される予定だそうです。

その主人公の秋山真之が
実際どのような人物だったかを
ドキュメンタリーでやっているのを
ちょこっと見たのですが
実像も素敵でした。

幼馴染の正岡子規が病に倒れて
彼の夢だった世界を見てまわる、
ということが叶わなくなった時
一方で真之は世界を飛び回っていたのです。
海外からの正岡子規宛の葉書に
「世界は広いが、意外と日本と変わらない」
ということが短く書かれているものでした。

人によって捉え方は違うと思うのですが
私はこの真之の気持ちが伝わってくる一文に感動しました。
当時、海外に行く機会に恵まれる人は
そうはいなかっただろうし、
情報もあまりなかったことを考えると
真之が思っていた以上に
日本と世界は「違っていた」に違いありません。
そこを「違わないよ」という、
こういう相手を思う気持ちのあらわし方が
奥ゆかしくて、私は心打たれるのです。

不治の病にかかって無念で
悔しくて居たたまれないであろう
正岡子規を思う気持ちが溢れていると思います。

ただ、人によっては
日本と世界はそう変わらないなんて嘘だ
彼にどういうものかを正しく伝えてあげた方が誠実だとか
そういう意見はたくさんあると思うのです。

でも私は真之のような表現方法が
好きだし、素敵だなと思うのです。

その人がどういう人物かというのは
受け手がどういうポイントでその人を判断するか、
にあると思うんです。
このひと優しいなーと感じる場合は
きっとそのひとの思いを込めた行為が
自分が感じる「優しさ」の範疇と
重なるからだと思います。

でも表現方法が違っていても
伝わるものは伝わります。
そういう、無限のカタチがある
人間のココロの中って
面倒だけど、素敵でもありますね。

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